「会社」が嫌いなんじゃなくて「労働」が嫌い

雑記

みなさんサラリーマンしていますか?

私はしています。おそらくこれをお読みの殆どの方はサラリーマンではないでしょうか?

あなたがもし大学生だとしても、どうせサラリーマンになるはずなので、サラリーマンと呼びます。私(とあなた)に向けたお話ですが、自分で書いていても心が痛むので、気をつけて読んでください。

あなたは会社に満足していますか?

「上司がうざい」、「給料が安い」、こういった不満を持っているあなたは「会社」が嫌いな人です。
このような悩みは異動や転職によって解決される可能性があります。

もちろん私もそのように感じることは多々あります。
しかしながら、残業のないホワイトな労働環境と、まともな上司や同僚に囲まれており、どこか他に出ていけばより良くなるとは思えません。

それでも私が会社が嫌で嫌でしかたないのは、「会社」というよりも人に雇われている「労働」が嫌いなのだと思い至りました。

会社に搾取されていると感じている

今季のあなたの評価はどうだったでしょうか?
あなたは優秀なので、同期のあいつより二倍仕事ができるかもしれませんね!
会社で最優秀賞をもらったりしているのではないでしょうか。

では、あなたの給与はその同期の二倍ありますか?
絶対にないですよね?その仕事の成果はどこに消えたのでしょうか。

あなたはキラキラ一流大学の出身で、大学院まで出ているんですか!?
じゃあさぞかし、あそこで日がな一日ヤフーニュースを巡回している高卒のおじいさんより給料が高いんでしょうね!
えぇ!?あのおじいさんの給料の半分しかないんですか!?

でもさすがに、商品である素晴らしいデータ分析やモダンでイケてるコードを納品しているあなたなら、経営や企画や総務っていうくだらない部署でSDGsの名の下、エアコンを28℃に設定してドヤ顔してるあのババァより給料はいいんですよね?

え!?年次が低いから給与で負けてる!?
しかも事務職と給与テーブルが一緒???

大きな会社であればあるほど、会社での平均的な給与額から大きくハズレて給与が増額、または減額されることはないはずです。

また年功序列であれば能力にほぼ関係なく給与が決められ、高校生でもできる事務作業と一流の技を持つ職人の給与が変わらないということもざらにあるのではないでしょうか。

もしかしたらあなたは歩合制の仕事で、同期の倍の商品を売って、倍の給与がもらえてるかもしれませんね。
原価1億円のものを2億円分売ったとしましょう。あなたは1億円もらえましたか?

そんなこと絶対にありえません。あなたが手にする給与は必ずあなたが上げた利益より少なくなるはずです。

あなたの労働は少なくとも社長、もしくは株主に搾取されているのです。

人を雇うということは必ずその人を使って、給与という名の費用を上回る利益を出さなければなりません。

逆に考えれば雇われるという時点で必ず搾取されているということが言えます。
株主や社長にはねられている上前は見えないため、怒りがわきずらいかもしれませんが、この搾取構造を作り上げている以上、私は絶対に許しません。

1日の一番楽しい時間を奪われている

あなたが1日で一番好きな時間はいつですか?

これはゲームをしている時間や読書をしている時間のような行動の時間ではなく、9時とか、13時とか言葉の通りの時間です。

私は陽が出ている時間が好きです。太陽が燦々と降り注ぐ外を見ながら、涼しいカフェでお茶を飲んだり、海にはいったり、人生の喜びが詰まっている時間帯です。

この陽が出ている時間にあなたはなにをしていますか?
PCの前にへばりついて会社に搾取されるコードを書いたり、スーツで汗だくになりながら営業に行っているかもしれませんね。

え、外の見えないコールセンターで無限に顧客から怒鳴られてるんですか?あなたたちは、そんなことするために生きてるんですか?

そして、日が落ちて暗くなったあと、日中に活動できなかった悲しみを抱えて退社するんですね。
人生の一番いい時間を搾取されているといっても過言ではないですね。

ああ、あなたは夜勤だから日中フル活用できるんですね!寿命を削りながらお仕事お疲れ様です!!!https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2791848

人生の一番楽しい時間を奪われている

ちなみに人生の一番楽しい/楽しかった時間はいつですか?
これも自分の人生のイベントに関係なく考えるのであれば、体力があり物事の分別がつくようになった20-50代くらいでしょうか?

この期間一番時間を捧げたのはなんですか?

自分のエネルギーが有り余っている時期に仕事なんてしててよかったんですか?
退職した後には微々たる退職金しか残らないのに、人生の一番輝かしい時期を赤の他人に捧げてよかったんですか?

仕事が忙しくて子どもの寝顔しか見てないんですか?じゃあ子どもはあなたの顔を1秒も見てませんね。

仕事にやりがいを持っているならその仕事買えますか?

なかには仕事にやりがいを持っている。
最高に楽しいからやっているという人もいるでしょう。

企業に属さないとできない仕事というのもたくさんあると思います。

超大作の映画を撮るのは一人では難しいですよね。大きなビルを作るのも会社に属していないと難しいでしょう。

でも私は信じていません。

もしその仕事をするのにお金が必要だったとして、お金を払ってでもやりますか?

私は美味しいご飯を食べるのにお金を払います。
なぜならお金を払ってでも美味しいご飯を食べたいからです。

面白いゲームにもお金を払います。
なぜならお金を払ってでもゲームをしたいからです。

あなたは、その人の役に立つ仕事を、大きな企業だからこそできる規模の大きな責任感のある仕事を、お金を払ってでもやりたいですか?

それでも私はサラリーマン

資本家はリスクをとって正当な対価をもらっているだけだから不当な批判ですか?

うるさあああああああい!

そんな正論聞きたくない!!!!!
奴隷に向かって奴隷のお前が悪いって言うな!!!!!!!!!

こんなに嫌だと言っているのにまだサラリーマンをしています。
サラリーマンをすることでしか生きていけないからです。
いつか仮想通貨でサラリーマンを卒業するのを夢見て。

参考図書

この本を読んで唐突もなく悲しみと怒りが湧き上がり吐き出してしまいました。
まったく私の愚痴には関係ないのですが、給与が個人の成果に基づいているという幻想や、仕事の価値によって決まるという錯覚をお持ちの方は面白いかもしれません。

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